過去の日記

2015-12-08 [長年日記]

伊藤計劃トリビュート [novel]

印象が強く残っている最後の3作品が特にいいと感じたが、正直収録順しだいだったのでは、と思えるぐらいどれも素晴らしい。圧巻。
ノット・ワンダフル・ワールズは、誰も全体を把握できないぐらい巨大化したコングロマリット、というネタと必然のオチ。
フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪が、一つの作品としてのやりきった感が高い。中短編の収まりの悪さがない。
怠惰の大罪は長編の1章らしいが、描写と展開はすごいの一言。SFっぽさがほとんどないけどここからどうなるのか。

伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 王城夕紀,柴田勝家,仁木稔,長谷敏司,伴名練,藤井太洋,伏見完,吉上亮
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売: 2015-08-21
  • ASIN: 415031201X
  • メディア: 文庫
  • amazon.co.jp詳細へ