2015-12-08 [長年日記]
■伊藤計劃トリビュート
印象が強く残っている最後の3作品が特にいいと感じたが、正直収録順しだいだったのでは、と思えるぐらいどれも素晴らしい。圧巻。
ノット・ワンダフル・ワールズは、誰も全体を把握できないぐらい巨大化したコングロマリット、というネタと必然のオチ。
フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪が、一つの作品としてのやりきった感が高い。中短編の収まりの悪さがない。
怠惰の大罪は長編の1章らしいが、描写と展開はすごいの一言。SFっぽさがほとんどないけどここからどうなるのか。