2014-10-11 [長年日記]
■炎の聖少女
ヴェヌスと名付けられる前の「都」が舞台。
奴隷の少女
奇跡を宿す彼女を巡って、大司教ダニエリュスと評議会の確執(みたいなもの)を軸に話は進んでいく。
物語の《構造》は前巻とほとんど同じ。
なのに全然見え方が違う。
なんでかというと、主人公2人が、全く、能動的に動かないから。
話の展開は大司教ダニエリュスが引っ張っていて、前巻では錬金術師シャーキアンが存在感を見せつつも(物語で見えている範囲では)ほとんど受動的だったことと真逆。
それがよかったのかなぁ、と思った。