過去の日記

2014-10-11 [長年日記]

炎の聖少女 [novel]

ヴェヌスと名付けられる前の「都」が舞台。
奴隷の少女ヴォルパは、その髪に炎を宿す。
奇跡を宿す彼女を巡って、大司教ダニエリュスと評議会の確執(みたいなもの)を軸に話は進んでいく。

物語の《構造》は前巻とほとんど同じ。
なのに全然見え方が違う。
なんでかというと、主人公2人が、全く、能動的に動かないから。
話の展開は大司教ダニエリュスが引っ張っていて、前巻では錬金術師シャーキアンが存在感を見せつつも(物語で見えている範囲では)ほとんど受動的だったことと真逆。
それがよかったのかなぁ、と思った。

炎の聖少女 (ヴェヌスの秘録 2)

  • 作者: タニス・リー
  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売: 2007-05-01
  • ASIN: 4916199987
  • メディア: 単行本
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