2014-01-13 [長年日記]
■3囚人問題の話 続き
の続きで、
の数式化。
さらにBが看守に同じ質問をしたら、またもやCという答えが返ってきたときに条件付き確率はどう変化するか? という問題。
求めたいものは、P(Aが釈放 ∣ Aが尋ねて看守がCと答える ∩ Bが尋ねて看守がCと答える)
であろう。
直感からこれは1/2だろうと思われるが、それが正しいことをベイズ定理から確認したい。
ベイズ定理より、
P(Aが釈放 | Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC) = P(Aが釈放) ⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC | Aが釈放)P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)
となる(文がさすがに長いので略して書いた)。
P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC | Aが釈放)
は、Aが釈放の時にBが質問すると必ずCと答えることから、P(Aが尋ねてC | Aが釈放)
と等しくなり、
P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC | Aが釈放) = P(Aが尋ねてC | Aが釈放) = 12
となる。
P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)
は、
∑i P(iが釈放)⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)|iが釈放)
に等しくなる。
P(Aが釈放)⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)|Aが釈放) = 13⋅ 12 = 16
P(Bが釈放)⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)|Bが釈放) = 13⋅ 12 = 16
P(Cが釈放)⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC)|Cが釈放) = 13⋅ 0
なので、
P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC) = 16 + 16 + 0 = 13
となる。
よって、
P(Aが釈放 | Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC) = P(Aが釈放) ⋅ P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC | Aが釈放)P(Aが尋ねてC ∩ Bが尋ねてC) = 13 ⋅ 1213 = 12
で、直感と等しいことが確認できた。