2013-03-21 [長年日記]
■ほんとうの「ドラッグ」
「覚醒剤はこんなに怖ろしい」という体験談なのだけど、正直に言うと、
の、
p57
「怖いぞ、怖ろしいぞ」とあまりに煽りすぎて、じっさいにちょっと手を出したひとが「なんだ、警察や世間でいわれているほど恐ろしくない」と思って油断し、次第に深みにはまり、だんだんとやめることが難しくなっていき、知らぬままに妄想に支配されて犯罪をおかす、という盲点や罠を見事に作り出している。
の方がより賛同できる。
それでもなお、このように真に迫った体験談を、これだけ平易な文章で出版する価値はあるだろう。
この本だけではなくてよりみちパンセの方とか、他の本もあわせて読んでバランスを取りたいところ。