2012-12-31 [長年日記]
■2012年の読書メーター
読書メーターまとめはこれで終わりにしよう。
読んだ本の数:105冊
読んだページ数:32871ページ
ナイス:209ナイス
感想・レビュー:70件
月間平均冊数:8.8冊
月間平均ページ:2739ページ
コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)
読了日:12月26日 著者:上遠野 浩平
三匹のおっさん
読了日:12月23日 著者:有川 浩
シアター! (メディアワークス文庫)
読了日:12月20日 著者:有川 浩
阪急電車 (幻冬舎文庫)
読了日:12月19日 著者:有川 浩
ジグβは神ですか (講談社ノベルス)の感想
淡々としているのにちゃんと読み進められる、不思議な感覚
読了日:12月13日 著者:森 博嗣
別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)
読了日:12月9日 著者:有川 浩
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)の感想
ベタベタ甘々だけど、当人達もシチュエーションもいたってマジメ。本当ならこういうのって(今はライトノベルなんていう呼称になった)ジュニア小説レーベルのフィールドだと思うんだけどなぁ。あちらは変な方向に過激になっちゃってるしなぁ(偏見)。などとつらつらと。それはさておき、1人でケラケラ笑いながら読んだ。先に読んだカミさんもしきりに笑ってたけど、それも納得。
読了日:12月8日 著者:有川 浩
身代わり (幻冬舎文庫)の感想
黒の貴婦人から依存の流れでいうと、正直に言うとちょっと拍子抜けした感があった。でも、タックが「帰ってきた」ところが見られたのは素直に嬉しいかな。
読了日:12月7日 著者:西澤 保彦
図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)の感想
p147 本を読まない人々にとっては、それも他人事だろう。何をあんなに必死になって。また原電テロがあったら恐いじゃない。テロを防ぐためなら作家の一人ぐらい── その一人が致命傷になることを彼らは知らない。
読了日:12月4日 著者:有川 浩
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
読了日:12月1日 著者:有川 浩
図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
読了日:12月1日 著者:有川 浩
書物審問 (講談社ノベルス)の感想
犯人……あんた馬鹿だろ……
読了日:11月27日 著者:赤城 毅
疾走!千マイル急行〈下〉 (ソノラマ文庫)
読了日:11月22日 著者:小川 一水
図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)の感想
p126「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない」読んでいてニヤニヤしたり涙が浮かんだりと、外で読むには向かない本だった。郁が図書隊員を目指すきっかけになった事件のくだりですでに涙が出る。
読了日:11月18日 著者:有川 浩
疾走!千マイル急行〈上〉 (ソノラマ文庫)
読了日:11月11日 著者:小川 一水
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)の感想
「まあこ」と「箱」は異形コレクションで既読。「箱」は題名だけでストーリーを思い出せる程度に印象が残っていた。やはり面白い。「まあこ」は取り出して読むと面白いのだけど、異形コレクションの中ではどうだっか……? 「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」が面白い。「OUT OF CONTROL」はすごくよくできていて、何度も読める作品なんじゃないかという予感。「スタンド・アウト」は興味深い。「デストピア」は半端な感じ。「日本改暦事情」は今となっては"横着しないで天地明察を読め!"という気分。
読了日:10月31日 著者:冲方 丁
2000年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)
読了日:10月22日 著者:渡辺 浩弐,竹
暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))の感想
話の筋として知ってはいたけど、D&Dのプレイングの最中に犯人をあぶりだすミステリって……変。SFファン(作中表現を尊重してオタクとは書かない)の生態が楽しい。今は有名な《プラン9・フロム・アウタースペース》が《外宇宙からの第九次侵略計画》として名前だけ登場。ここのやりとり「あら、見なきゃだめよ! 信じられないくらいひどいんだから」は可笑しい。(《マウス・オブ・マッドネス》でモーテルのテレビに映っていた)《ロボット・モンスター》は《怪物ロボット》だったり。D&Dのプレイ中に出てきた変化(へんげ)ってなに?
読了日:10月19日 著者:シャーリン・マクラム
カンナ 京都の霊前 (講談社ノベルス)の感想
あっさりとした解決。QEDの、日本史の話をしていたと思ったらミステリの謎に繋がってました、というフォーマットに縛られていない分こちらの方が好き。日本史の話で盛り上がってお仕舞いでokなので。
読了日:10月15日 著者:高田 崇史
カンナ 出雲の顕在 (講談社ノベルス)
読了日:10月15日 著者:高田 崇史
カンナ 天満の葬列 (講談社ノベルス)の感想
道真公の生前が悪霊のイメージからはほど遠いというのは永井路子の悪霊列伝などでも既知。悪霊列伝では寺社の権力(?)争いに求めていたかなー。こちらの解釈の方が面白い。
読了日:10月15日 著者:高田 崇史
カンナ 鎌倉の血陣 (講談社ノベルス)
読了日:10月14日 著者:高田 崇史
カンナ 戸隠の殺皆 (講談社ノベルス)
読了日:10月14日 著者:高田 崇史
カンナ 奥州の覇者 (講談社ノベルス)
読了日:10月12日 著者:高田 崇史
カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス)
読了日:10月10日 著者:高田 崇史
クトゥルフ神話への招待 ~遊星からの物体X (扶桑社ミステリー)
読了日:10月9日 著者:J・W・キャンベルJr.,H・P・ラヴクラフト,ラムジー・キャンベル
復興の書店の感想
もう震災関連の書籍は読まなくても、と思っていたがこんなものを見つけた日には手に取らずにいられない。p40「生活に必要な食料や水を買い求めるためにスーパーに並んだ人たちが、同じようにその足で書店にも並んでいるんですよ」本屋の開店も、新刊の配本も、図書館の再開も、みな待ち遠しかった。本屋さんは私にとっての日常の象徴だった。この本を読んで、あらためてそう思う。一頁堂書店さんが、みんな全くの素人というのは意外だった。巻頭の地図が位置がよく把握できるのでよかった。
読了日:10月8日 著者:稲泉 連
ラブコメ今昔 (角川文庫)の感想
甘々。でも『ラブコメ今昔』と『青い衝撃』の2作が引き締めてる。読んでいると「某カメがモデルの怪獣映画(p119)」が観たくなる。
読了日:9月27日 著者:有川 浩
NOVA 8 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)の感想
「#銀の匙」「曠野にて」「オールトの天使」
読了日:9月26日 著者:山田 正紀,青山 智樹,東 浩紀,粕谷 知世,片瀬 二郎,北野 勇作,飛 浩隆,友成 純一,松尾 由美
クジラの彼 (角川文庫)
読了日:9月21日 著者:有川 浩
塩の街 (角川文庫)の感想
読んでいてどうしても頭から離れなかったのは新井素子の「ひとめあなたに…」。面白かったが、3部作の他2作品の緻密さはまだないと感じた。その分キャラクターの揺れ動きの方に強く目をひかれた。
読了日:9月20日 著者:有川 浩
海の底の感想
すさまじく面白かった。感想はといえば、解説で大森望さんが指摘していることだけど、「爽やかな『ミスト』」だろうか。あちらが一片たりとも明るいところなどない、絶望を見せてから最後にさらに深い絶望にたたき落とす風なのに対して、こちらは全部けりを付けた後に、なお明るい希望の予感を残すといった風。「格好悪い」ところを見せることが「格好いい」ように描かれるのも気持ちよかったり。
読了日:9月17日 著者:有川 浩
スクリューマン&フェアリーロリポップス (電撃文庫)の感想
よかった。これからも期待。能力が明らかに「スタンド」なのがアレだけど、妖精に「イット」とか名付けているあたり多分自覚的。
読了日:9月17日 著者:物草 純平
ロスト・グレイの静かな夜明け (コバルト文庫)
読了日:9月5日 著者:野村 行央
20世紀SF〈6〉1990年代―遺伝子戦争 (河出文庫)の感想
「しあわせの理由」は最近読み直したばっかりなのでスキップ。「遺伝子戦争」最後の一文でうわあああってなった。「平ら山を越えて」がすごくよくて奇想コレクションを読みたくなった。
読了日:9月3日 著者:グレッグ イーガン,ダン シモンズ
さよなら!僕らのソニー (文春新書)の感想
あ、ここだ、と思った箇所。 p193"有り体に言えば、二〇〇一年に全米でSPE製作の『スパイダーマン』が大ヒットしたが、それで株価が上がったか、ということである。"
読了日:8月22日 著者:立石 泰則
石巻赤十字病院の100日間の感想
p186「災害などというものは、いつも想定外であって、想定外でない災害などない(略)自然の猛威の前で、人間の力などたかがしれている」という状況にあって細やかな対応を行ったスタッフに深謝。常用している薬が分からなくなる事態は、これからの高齢化社会では非常に恐い。
読了日:8月8日 著者:由井 りょう子,石巻赤十字病院
てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫)
読了日:8月6日 著者:
マグダラで眠れ (電撃文庫)の感想
錬金術師ということになっているけど、明らかに「科学者」以外の何者でもないところがポイント高し。
読了日:8月2日 著者:支倉 凍砂
天地明察(下) (角川文庫)の感想
下巻後半になってようやく冲方丁の小説を読んでいる感覚になってきてすごくワクワクした。「マルドゥック・スクランブル」が短い時間の出来事を長く描写しているのに対して、此方は長い時間の出来事を短く描写している。真逆なのにどっちも「密度が濃い」という感覚を受けるのが不思議。小説の「密度」って何なのだろう、とちょっと考えた。
読了日:7月30日 著者:冲方 丁
天地明察(上) (角川文庫)
読了日:7月30日 著者:冲方 丁
MM9 (創元SF文庫 )の感想
怪獣モノとイーガンが好きな人は必読。
読了日:7月21日 著者:山本 弘
それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】11 (朝日ノベルズ)
読了日:7月20日 著者:庄司 卓
1999年のゲーム・キッズ(下) (星海社文庫)の感想
世にも奇妙な物語の「女は死んでない」の原作があった。ポケベルが古めかしいけど傑作。原作はここで終わっていたのね……。
読了日:7月18日 著者:渡辺 浩弐,竹
天使と宇宙船 (1965年) (創元推理文庫)の感想
図書館万歳。短編とショートショートが交互に配置。「ミミズ天使」が読みたかったのだけど、面白かった。解決の仕方が凄い! ショートショートだと「非常識」が凄い。「唯我論者」「挨拶」が面白かった。短編は異色作家短編集で結構読んでいて、星新一訳文のあとではちょっとつらい。順番正解だった。
読了日:7月18日 著者:フレドリック・ブラウン
さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集)の感想
「みどりの星へ」は読んだことがある。でもどこで? という謎が残った。
読了日:7月14日 著者:フレドリック・ブラウン
ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)の感想
エンターブレイン版を持っていてもやっぱり買ってしまう。そして読み始める。もう何十回も読んでいるのに。1文追加されているのを発見。ちょっと不自然な感じに言葉が足りないところだったので、こちらの方が本来の形なのかも。
読了日:7月12日 著者:野尻抱介
火星ノンストップ (ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇)の感想
「火星ノンストップ」さすがの表題作。荒唐無稽さゆえに時代を超えたオリジナリティを獲得してるのかも。「シャンブロウ」この類型のお話の原型なのだろうか。圧倒的な描写力。「ラムダ・1」この作者の話、もっと読みたいなぁ。その他の作品も古びていないものを採録したのだろう。もちろん古めかしくはあるのだけど、それでも面白く読めた。
読了日:7月9日 著者:
拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)の感想
円城塔が圧巻。ルリヤの「偉大な記憶力の物語」を読んでいてよかった。理山貞二が拾い物。とても面白かったし、何よりエンタテインメント性高し。
読了日:7月9日 著者:
空の中の感想
【白鯨】の意識の在り方や構成物や飛ぶ原理などを横に置いておいて、人間側の反応をメインに、しかもごくごく狭い範囲の集団の話だけで語りきってしまうところはすごい。なんて、そんな御託などどうでもいいほど傑作。
読了日:7月6日 著者:有川 浩
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)の感想
やっぱり一気読み。「タヌキ」の正体は意外。「不在の存在」である智恵子さんの実在を疑いはじめた自分がいる。
読了日:6月24日 著者:三上延
シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)の感想
これはよいファンタジー。ひさしぶりで楽しめた。
読了日:6月24日 著者:新井 円侍
死霊たちの宴〈上〉 (創元推理文庫)の感想
何年前に買ったものか分からないぐらい時間をかけて少しずつ読んだ。スティーヴン・キングはさすがの風格。「胴体と頭」には正統な"怖い"ホラーを感じた。「おいしいところ」が色々とひどい描写が続くけど、そのイマジネーションには舌を巻く。
読了日:6月21日 著者:スティーヴン キング,リチャード レイモン,ラムジー キャンベル,フィリップ ナットマン,チャン マコンネル
群青神殿 (朝日ノベルズ)の感想
プロットに対して枚数が足りてない気がした。その分スピーディとも言えるので純粋な欠点ではないけど。あとで文庫版探してくる。
読了日:6月18日 著者:小川 一水
くじ (異色作家短篇集)の感想
表題作は圧巻。オチについてネタバレを見聞きする前に読めたら幸せ。構成も細かな表現も短編ならではの"意外なオチ"も、すべてがお手本と呼べるような傑作。他には「チャールズ」が好み。
読了日:6月15日 著者:シャーリイ ジャクスン
妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)の感想
「楽園の泉」ののち、世界はどの様に変わるのか? という話。を、小川一水らしい絶妙の語り口で
読了日:6月13日 著者:小川 一水
物語工学論キャラクターのつくり方 (角川ソフィア文庫)の感想
「蓬莱学園の復刻!!」あたりで承知していたけど、物語の構造を解体してモチーフにするっていうのは新城さんの得意技だな、とあらためて実感。物語を作るときには、類型化されている7つのカテゴリにキャラを当てはめていくんじゃなくて、1人のキャラが複数の類型にまたがるようにデザインしていくのがいいのかなぁ。フルメタは全然読んでない/観てないので対談の面白さ半減だった。
読了日:6月12日 著者:新城 カズマ
サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件の感想
印象的な一文。p108 "「金庫番」の二人は、一人が経営破綻した証券会社出身で、もう一人は経営破綻しかけた商社出身であることがオリンパス社内で広く知られている。勤めている会社が潰れたり、潰れかけたりすればどれほど惨めな思いをするかをよく知っている人物を選んで金庫番に据えたとすれば、この人事は巧緻というよりもむしろ狡猾だ。"
読了日:6月11日 著者:山口 義正
13のショック (異色作家短篇集)の感想
再読。さすがに題名からだけでは思い出せないが、読んでみれば筋をほぼ記憶していることにびっくり。
読了日:6月7日 著者:リチャード マシスン
20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)の感想
ロバート・シェクリイの「ひる」がバルンガの元ネタだと聞いたので読んでみた。一番のお気に入りはアルフレッド・ベスターの「消失トリック」。素晴らしいと思ったのはポール・アンダースンの「サム・ホール」。ゼナ・ヘンダースン「なんでも箱」、エリック・フランク・ラッセル「証言」、ジェイムズ・ブリッシュ「芸術作品」あたりが逸品。マシスンやスタージョンはさすがの出来。ブラッドベリの「始めの終わり」だけが既読だった(調べたら「ウは宇宙船のウ」に収録されていた)。
読了日:6月6日 著者:レイ ブラッドベリ,フィリップ・K. ディック,リチャード マシスン,ゼナ ヘンダースン,ロバート シェクリイ
人が死なない防災 (集英社新書)の感想
"「津軽てんでんこ」の教えとは、一人ひとり逃げろ、ということだけではなくて、「津軽てんでんこが可能な家庭たれ」ということにほかなりません"の部分が特に印象的。3/9の地震で「大きな地震が起きたらどうするか」という話を家族でできていたのはよかったなぁ、と思う。
読了日:6月3日 著者:片田 敏孝
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:6月3日 著者:小川 一水
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:6月3日 著者:小川 一水
トンデモ本?違う、SFだ!RETURNSの感想
これ「人類SOS」のスチールじゃないよね? BBCのテレビドラマの方だよね? と思った。「時の果てのフェブラリー」が「ストーカー」の影響を受けていると知って嬉しかった。「ストーカー」を読んだ時に(2008年頃に再刷がかかったから読めた)そう感じたことが、間違いじゃないと判ったから。
読了日:5月31日 著者:山本 弘
青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)の感想
最後の楽しみのはずだった表題作だけが実は既読だったという、極めて個人的なガッカリとともに読了。イーガン好きなら「守るべき肌」は必読かな、と思った。もちろん、あくまでも幕引きの感覚はイーガンのそれとは大違いで面白い。
読了日:5月29日 著者:小川 一水
文庫 オウムからの帰還 (草思社文庫)の感想
読んだ限りでは、マインド・コントロールらしいマインド・コントロールを受けてない(素朴な洗脳的な手法は受けていても)。サティアンの中にあっても客観的に状況や出来事を判断している。情報が遮断されているので客観的な判断といっても限界があるが、いったん疑念を持ったあと自分から情報を収集することができる立場も柔軟さを持っていた。側近として幹部になれなかったのも当たり前のような気はする。
読了日:5月27日 著者:高橋英利
1999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)
読了日:5月23日 著者:渡辺 浩弐,竹
とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)
読了日:5月23日 著者:犬村 小六
とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
読了日:5月23日 著者:犬村 小六
とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)
読了日:5月22日 著者:犬村 小六
自然災害とストレスマネジメント
読了日:5月21日 著者:磯野 清
海が呑む 3.11東日本大震災までの日本の津波の記憶の感想
収録作はどれも単純な記録ではなくて、記憶や記録《に関する物語》である。筆者は「記録を残す」ために書いてはいない。自分の中の何がこうも自分を突き動かすのか? という点を文の端に残している。新しく収録された寄稿も同じ。「なぜ都会からきた人はこんなことを聞くのか?」という疑問ののち「なぜ自分たちはこのような土地に住むのか?」という自問に至った時、この寄稿は体験記から離れていく。この本の価値は《そこ》に存在する。
読了日:5月16日 著者:花輪莞爾,山浦玄嗣
GANTZなSF映画論 (集英社新書)の感想
「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」もそうだったけど、評論風じゃなくて素直に"この作品のここが好き"という話なので気持ちよく読める。これまた「荒木飛呂彦の〜」と同じなのだけど、じゃっかんネタバレが気になった箇所も。
読了日:5月14日 著者:奥 浩哉
サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)の感想
7年目の再読。1の感想と重複するが、フィニィ「ゲイルズバーグの春を愛す」(浴衣の柄!!)と、バズビイ「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」を読んでいることで、随分と見え方が変わっていることに気付く。1の読了時の感想で、フィニィと「ここがウィネトカなら〜」を引き合いに出したのはけっこう的を射ていたんじゃないかと、そう思いながら読んでいた(再読なんだからそれも当たり前か)。
読了日:5月14日 著者:新城 カズマ
とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)
読了日:5月13日 著者:犬村 小六
とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)
読了日:5月11日 著者:犬村 小六
サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)の感想
7年目の再読。この7年でフィニィをたくさん読んだとか、ボルヘスの「伝奇集」で挫折したとか、「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」がなんとアンソロジーで出たとか、色々と《こちら側》の下地が変わっていて、「もう一度読んでみる価値」は期待していた以上に大きくなってた。あまり繰り返して読めるタイプの話じゃないので(もちろん私にとっては、という意味だけど)、望外に嬉しい。
読了日:5月10日 著者:新城 カズマ
流星事件 (角川ホラー文庫)の感想
「ある年代から能力者がでてくる」作品は数あれど「ある年代から能力者がいなくなる」って設定は珍しいので、どう活かされるのか楽しみだったけど、主人公が能力を隠す理由にしか機能してなくて残念だった。そこが活かされないと新鮮味に欠けるかな。
読了日:5月8日 著者:面出 明美
ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)の感想
「メタホラー映画好き」を自称することも多い私ですが、「ホラー映画が好きな人がホラー映画について語っている」コンテンツが好きなのだなぁ、と改めて認識した一冊。
読了日:5月7日 著者:綾辻行人、牧野修
痕跡本のすすめの感想
ちょこちょこと読んでいた。読み終えたばかりの本が登場するという奇偶あり。「悪は花の如く」の方に一票(多分間違いだろうけどそうとしか読めない)。
読了日:5月4日 著者:古沢 和宏
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)の感想
前巻と比べてかなり面白く読めた。何も知らないから仲よくつきあえた元彼女と、何かを知るごとに距離がうまれる栞子さんとの関係性がうまい。美しい。
読了日:5月1日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)の感想
本屋大賞ノミネートは、主人公に対しての「本のことについて熱く語っても引かないで付きあってくれるこんな人がいたらなぁ」という願望が理由だったのでは、とか邪推。一気読みしてしまう程度には面白かった。
読了日:4月30日 著者:三上 延
カンナ 天草の神兵 (講談社ノベルス)
読了日:4月28日 著者:高田 崇史
カンナ 飛鳥の光臨 (講談社ノベルス)
読了日:4月24日 著者:高田 崇史
The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)の感想
スナッチャーとMGSを下敷きにした作品を読んだら、小島秀夫さんがMGS4のノベライズを任せたのも納得できた。すごかった。いつものように既読のものは今回読んでない。
読了日:4月19日 著者:伊藤 計劃
せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)の感想
一本だけ妙にグロかった。知ってはいたけど見かけたことがない本だったので、新刊書店に普通に並んでいる状況はうれしい。
読了日:4月19日 著者:梶山 季之
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)の感想
面立てにして4冊ぐらいは置けるはずのスペースに、ポツンと1冊置いてあった。なんとなく手にとってパラパラと。オビを読む。奥付を見る。2010年11月30日第6刷。買うか。それが、今日の昼の出来事。今これを書いていることから、面白さは推して知るべし。ところで、この設定だとループは1回しかできなくて、改変も無理なような感じがするのだが気のせい?
読了日:4月16日 著者:桜坂 洋
心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~ (ノンフィクション 知られざる世界)の感想
前半は読んでいて涙が止まらない。復元の様子、そしてその前後の家族の様子を細かく描写する。その文章に"泣かされている"面もあるかもしれない。が、事実はそれ以上に過酷だ。後半、細かな描写はなりをひそめ、残された者が死を受け入れるということ、その上で自分の生と向かいあうということに比重を移していく。緩和ケア医への協力の声がけも、その必然として書かれている。前半に描かれる「死」と、後半に描かれる「生」。この構成そのものが、この本への「思い」を反映していると感じた。
読了日:4月15日 著者:今西 乃子
偉大な記憶力の物語――ある記憶術者の精神生活 (岩波現代文庫)の感想
フィクションでよくみる直感像記憶とは全く違う。文字、数字、言葉などが情景や音や色を伴って感覚される(つまり共感覚)。その情景を長期に渡って記憶が可能な人の「記録」。しかし「記録」に過ぎないはずのものが「物語」となって読者の前に立ち現れるというところがすごい。
読了日:4月14日 著者:A.R.ルリヤ
NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)の感想
「ヒツギとイオリ」素直に良い。フリンジ3rdシーズンでこの話とは逆の、"読み取ってしまう"能力者の回の浅さが認識できた。「リンナチューン」圧巻。「サムライ・ポテト」ホラーに振ると草上仁のサージャリ・マシンなんだけど、これは切ない話だった。「コズミックロマンス(略)」馬鹿馬鹿しいようだけど極めて示唆的な一本。「土星人襲来」がなんで東北大学/国分町なのか不思議。北大/ススキノじゃ駄目だったのは、キャンパスが固まってるからか?
読了日:4月12日 著者:扇 智史,小川 一水,片瀬 二郎,壁井 ユカコ,北野 勇作,谷 甲州,西崎 憲,藤田 雅矢,増田 俊也,宮内 悠介
NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)の感想
「黎明コンビニ血祭り実話SP」が好み。既読のものは読み飛ばしてる。
読了日:4月9日 著者:伊藤 計劃,円城 塔,北野 勇作,小林 泰三,斉藤 直子,田中 哲弥,田中 啓文,飛 浩隆,藤田 雅矢,牧野 修,山本 弘
サイバーテロ 漂流少女の感想
「最後に現れた首謀者」だけがなんか無理矢理っぽい感じ。その手前まではとても楽しめた。犯罪の現場がネットワーク中継&拡散されることで犯人および被害者の個人情報が暴露されてしまう、っていう事態は今後起こりうるかもなぁ。
読了日:4月5日 著者:一田和樹
嘆きの美女の感想
「ご都合主義的な展開」と「テンポの速さ」の境界線スレスレのところをいっていると思う。そのギリギリのバランスが楽しい。プロットやあらすじでは、この話の面白さをうまく伝えられないかと。
読了日:4月5日 著者:柚木麻子
パラドックスの悪魔の感想
「便利になれば多忙になるというパラドックス」はみんな実感しているだろうな。
読了日:4月3日 著者:池内 了,ワタナベ ケンイチ
われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語るの感想
「格闘家にとっても異種格闘技戦のようなもの」という例えに得心が行く内容。将棋は全くの素人なので棋譜・解説部分は読まず。自身も、相手(=コンピュータ)も、双方が最大限の力を発揮できるようにするためのレギュレーション策定部分はとても興味深く読めた。
読了日:4月1日 著者:米長 邦雄
地球移動作戦 (下) (ハヤカワ文庫JA)の感想
クライマックスが物足りないっていうよりは「誰か」を物語的英雄にしないために分散させた、っていう感覚。『妖星ゴラス』へのオマージュ以上に『さよなら(略)』へのアンチっぽいなぁ、って思って読んでたら、モロなパロディが出てきた。これはちょっと……という感じ。
読了日:3月29日 著者:山本 弘
地球移動作戦 (上) (ハヤカワ文庫JA)の感想
地球(の人類生存圏)の破滅を引き起こすのが潮汐力なら、それを回避する移動計画の物理的な面での課題も潮汐力。それをギリギリ及第点でクリアする道が見つかるが、移動計画の本当の課題は「そこ」ではない。といったところで上巻が終わった。
読了日:3月28日 著者:山本 弘
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)の感想
「(略)話せば長いんだけど、ぶっちゃけ『ふわふわの泉』の霧子ちゃんみたいなもので」ぶっちゃけすぎです。野尻先生。「むねあつって、なんですか?」「胸が熱くなるなの略さ。いまの人は使わないかね?」"時代"を示す言葉なんだな、と思った。
読了日:3月23日 著者:野尻 抱介
算数宇宙の冒険 (実業之日本社文庫)の感想
「数学の本」でもなければ「数学の話(もしくは数学史の本)」でもなかった。ましてや「算数」は絶対に違うぞ>オビ。グレッグ・イーガンのルミナスあたりをソフトに、ファンタジーにした感じ、という印象。何か「要素が多い」という雰囲気で、もう少しシェイプアップした方が……。
読了日:3月7日 著者:川端 裕人
マウス・オブ・マッドネス (学研ホラーノベルズ―MOVIE MONSTERセレクション)
読了日:2月21日 著者:朝松 健
映画秘宝ディレクターズ・ファイル ジョン・カーペンターの感想
この本とは関係ないけどマウス・オブ・マッドネスのDVDがなんで再プレスされないんだ? ていうかBD出てほしい! 朝松さんのインタビューが読みたくて買った。
読了日:2月7日 著者:
倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)
読了日:2月3日 著者:皆川 博子
詩羽のいる街 (角川文庫)の感想
読んでいて何度か泣きそうになった。でも泣いた(泣ける)わけじゃない。この違いは大きい。「感動的な話」と「感動した話」ぐらい違う。そしてこの本は「感動的な話」の方ではない。
読了日:1月22日 著者:山本 弘
アバタールチューナーⅤ (クォンタムデビルサーガ)の感想
きわめて個人的な感覚として、「神」の描写には高峯龍二の竜王やアドナやシェクティを彷彿した。
読了日:1月11日 著者:五代 ゆう
アバタールチューナーⅣ (クォンタムデビルサーガ)
読了日:1月8日 著者:五代 ゆう