2012-06-25 [長年日記]
■Landreaall 20
最高。今進行中の漫画のなかで一番面白いんじゃなだろうか。
「今進行中の漫画」の1%も(0.1%未満?)読んでないのにおかしな話だけど、そのぐらい面白い。
読書メーターには漫画の登録はしないって決めているから、久しぶりのcomicカテゴリ。
久しぶりに既刊を読み返して気がついた。「DXは年上で胸が大きいのが好み」の出所はイオンだったのか〜。
2012-06-12 [長年日記]
■1Password Pro (iOS) 安くなってた!
今週限定みたい。
1Password 使おうかな〜と思っていた矢先だったから買っちゃった!
だから衝動買いじゃないよ!
2012-06-03 [長年日記]
■人が死なない防災 を読んだ
個人的には東日本大震災前、2010年7月の釜石高校での講演が非常に興味深かった。
例によって例のごとく、印象に残ったところを抜き出してメモにしておく。
関連する記事はWeb上にもいっぱいあるので、ブックマークやメモから抜き出していくつか並べておく。
じゃあ、お母さんも逃げる。あとで必ず迎えに行くからね | 編集長コラム | 北海道住宅新聞社-日本の「家」を導く情報企業
正直に言うと概略をつかむだけならこれらの記事でも十分。
だからこそ逆に、大震災以前にどのような話を子どもたちにしていたのか、その生の文章が採録されているところに興味を持ったわけだ。
p46〜48
田老や釜石など東日本大震災で被災した地域は、「想定外」だったから被害を受けたわけではありません。また、「想定が甘かった」わけでもありません。そうではなくて、「想定にとらわれすぎた」のです。
(大きく略)
ハザードマップと死者行方不明者の分布を重ねた図を示して、
ハザードマップの浸水想定区域を境に、外側の人が亡くなっているのです。
(略)
三月一一日に襲ってきた津波は、ハザードマップの「想定」をはるかに超えるものでした。その結果、亡くなってしまったのが浸水想定区域の外側にいた方々です。まさに「想定にとらわれすぎた」がゆえの悲劇だと思うのです。
このような問題をどう解決していくのか。どう理解を正していくのか。これが、防災教育を行っていくうえでいちばん重要なポイントであると、私は考えています。現在の日本の防災が陥っている、最も根深いジレンマがここにあるからです。
おそらく、この部分がこの本の主題。
孫引きになるが以下の内容はこの本にもでてくる。p92あたり。
そして、最後の授業はたいてい参観日でした。裏番組で保護者会をやっていました。そこで、お母さん方に「今日子供たちは家に帰ったら、『ボク絶対逃げるから』と一生懸命言うはずです。今日は、子供たちと正面向かって、ちゃんと話を聞いてやってください。子どもはお母さんに聞いてもらえないと、心配しますから。『ボクはちゃんと逃げるから、ボクはちゃんと逃げるから』、お母さんが信じてくれないと絶対お母さんが(迎えに)来ちゃうと思っているから、子供たちは一生懸命そう言いますから、ちゃんと聞いてやってほしい」。
じゃあ、お母さんも逃げる。あとで必ず迎えに行くからね | 編集長コラム | 北海道住宅新聞社-日本の「家」を導く情報企業
そして、子供たちが絶対逃げると確信を持ったときに、こう言ってください。「わかった。わかった。ちゃんと逃げるのだよ」ということと、「じゃあ、お母さんも逃げる。じゃあ、お母さんも逃げる」。このひと言を言ってやってほしいのです。そして最後に「あとで、必ず迎えに行くからね」と付け添えてやってほしい。
そのすぐあと。
p94〜95
つまり、「津軽てんでんこ」の教えとは、一人ひとり逃げろ、ということだけではなくて、「津軽てんでんこが可能な家庭たれ」ということにほかなりません。
この部分も印象的。
p117
二〇〇四年一二月二六日にインド洋津波というのが発生して、そのときにはなんと二三万人が亡くなりました。(略)津波はインド洋のビーチリゾートの近くであったので、当時現地にいた多くの方がカメラやビデオを持っていて、たくさんの映像が残っています。鮮明な映像や写真が撮れたのは、このインド洋津波が初めてといっていいぐらいです。
東日本大震災が今までの津波被害と決定的に違うのは、携帯電話やデジタルカメラなどで動画撮影する能力が行き渡っていたために「湾から入り込んでくる津波がたくさん映像に残った」ことなんじゃないか、なんていう話をちょっと前にカミさんと話をしていた。
以前も書いていたけど、2004年の津波の映像は気にして見ていて、
や、
などで今も見ることができる。
ただし筆者は「脅しの防災教育は間違いである」と書いていらっしゃる。
こういった映像などを示して「だからちゃんと逃げないと津波の犠牲になって死にますよ」という教え方は駄目だ、ということ。
たくさん映像が残ったことにも善し悪しがあるのではないか、とも思った。もちろん研究をする上では大事だけど。
p161〜163
大災害があると、よく「風化」という言葉が聞かれます。
(略)
「風化」という言葉を『広辞苑』で引くと、最初に出てくるのは「徳によって教化すること」とあります。つまり「教えとなすこと」なのです。大きな災害を経験する。そこで学んだ教訓がある。その教訓を脈々と後世に伝えていくこと。そして、その教訓が当たり前のこととして、地域みんなの心の中に広く備わったときに、本当の意味での「風化」が起こります。
残すべきのは、記録でも、資料でも、知識でもなく、経験から学んだ教訓。多分、それを人は歴史と呼ぶのだろうな。
2012-06-01 [長年日記]
■5月の読書
5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4895ページ
ナイス数:23ナイス
トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS
これ「人類SOS」のスチールじゃないよね? BBCのテレビドラマの方だよね? と思った。「時の果てのフェブラリー」が「ストーカー」の影響を受けていると知って嬉しかった。「ストーカー」を読んだ時に(2008年頃に再刷がかかったから読めた)そう感じたことが、間違いじゃないと判ったから。
読了日:05月31日 著者:山本 弘青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)
最後の楽しみのはずだった表題作だけが実は既読だったという、極めて個人的なガッカリとともに読了。イーガン好きなら「守るべき肌」は必読かな、と思った。もちろん、あくまでも幕引きの感覚はイーガンのそれとは大違いで面白い。
読了日:05月29日 著者:小川 一水文庫 オウムからの帰還 (草思社文庫)
読んだ限りでは、マインド・コントロールらしいマインド・コントロールを受けてない(素朴な洗脳的な手法は受けていても)。サティアンの中にあっても客観的に状況や出来事を判断している。情報が遮断されているので客観的な判断といっても限界があるが、いったん疑念を持ったあと自分から情報を収集することができる立場も柔軟さを持っていた。側近として幹部になれなかったのも当たり前のような気はする。
読了日:05月27日 著者:高橋英利1999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)
読了日:05月23日 著者:渡辺 浩弐,竹とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)
読了日:05月23日 著者:犬村 小六とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
読了日:05月23日 著者:犬村 小六とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)
読了日:05月22日 著者:犬村 小六自然災害とストレスマネジメント
読了日:05月21日 著者:磯野 清海が呑む 3.11東日本大震災までの日本の津波の記憶
収録作はどれも単純な記録ではなくて、記憶や記録《に関する物語》である。筆者は「記録を残す」ために書いてはいない。自分の中の何がこうも自分を突き動かすのか? という点を文の端に残している。新しく収録された寄稿も同じ。「なぜ都会からきた人はこんなことを聞くのか?」という疑問ののち「なぜ自分たちはこのような土地に住むのか?」という自問に至った時、この寄稿は体験記から離れていく。この本の価値は《そこ》に存在する。
読了日:05月16日 著者:花輪莞爾,山浦玄嗣GANTZなSF映画論 (集英社新書)
「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」もそうだったけど、評論風じゃなくて素直に"この作品のここが好き"という話なので気持ちよく読める。これまた「荒木飛呂彦の〜」と同じなのだけど、じゃっかんネタバレが気になった箇所も。
読了日:05月14日 著者:奥 浩哉サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
7年目の再読。1の感想と重複するが、フィニィ「ゲイルズバーグの春を愛す」(浴衣の柄!!)と、バズビイ「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」を読んでいることで、随分と見え方が変わっていることに気付く。1の読了時の感想で、フィニィと「ここがウィネトカなら〜」を引き合いに出したのはけっこう的を射ていたんじゃないかと、そう思いながら読んでいた(再読なんだからそれも当たり前か)。
読了日:05月14日 著者:新城 カズマとある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)
読了日:05月13日 著者:犬村 小六とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)
読了日:05月11日 著者:犬村 小六サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
7年目の再読。この7年でフィニィをたくさん読んだとか、ボルヘスの「伝奇集」で挫折したとか、「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」がなんとアンソロジーで出たとか、色々と《こちら側》の下地が変わっていて、「もう一度読んでみる価値」は期待していた以上に大きくなってた。あまり繰り返して読めるタイプの話じゃないので(もちろん私にとっては、という意味だけど)、望外に嬉しい。
読了日:05月10日 著者:新城 カズマ流星事件 (角川ホラー文庫)
「ある年代から能力者がでてくる」作品は数あれど「ある年代から能力者がいなくなる」って設定は珍しいので、どう活かされるのか楽しみだったけど、主人公が能力を隠す理由にしか機能してなくて残念だった。そこが活かされないと新鮮味に欠けるかな。
読了日:05月08日 著者:面出 明美ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)
「メタホラー映画好き」を自称することも多い私ですが、「ホラー映画が好きな人がホラー映画について語っている」コンテンツが好きなのだなぁ、と改めて認識した一冊。
読了日:05月07日 著者:綾辻行人、牧野修痕跡本のすすめ
ちょこちょこと読んでいた。読み終えたばかりの本が登場するという奇偶あり。「悪は花の如く」の方に一票(多分間違いだろうけどそうとしか読めない)。
読了日:05月04日 著者:古沢 和宏ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
前巻と比べてかなり面白く読めた。何も知らないから仲よくつきあえた元彼女と、何かを知るごとに距離がうまれる栞子さんとの関係性がうまい。美しい。
読了日:05月01日 著者:三上 延
2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
2012-05-29 [長年日記]
■CSS3の傍点どうなった?
どうなったっていうかどのブラウザもサポートしないことは分かってるけど。
UnicodeのCombining Diacritical Marksで表̇示̇可̇能̇に̇なりそうだからだろうか。
……Firefoxではちゃんと見えないのが残念。(Safariもだったか)
表̇示̇可̇能̇に̇
と書いてます。