2012-02-07 [長年日記]
■Evernoteの使い方
iPod touchでオフライン検索と閲覧のためにProアカウントにしてある。
でも、Proアカウントにするようなヘヴィな使い方ではない。ちょっともったいない。
そこで……Webを閲覧してちょっと気になったものや、一通り目を通したものはClearlyで表示してEvernoteへ取り込んでしまうことにした。
1日に1回ぐらい、inboxから1つのノートブックに移動する。
そのノートブックの名前は「記憶箱」。
それでも、全然アップロード上限には至らない。
iPod touch上のデータだって1GBにも遠く及ばない。
■ジョン・カーペンター本
映画秘宝がジョン・カーペンターだけで1冊本を作ってしまった。
といっても何ヶ月か前の本だ。
気づかずにいた本を見つけられたのはジュンク堂仙台LOFT店の担当者のおかげ。あそこの映画の棚は楽しい。
とても内容が濃くて、読み終わるのに時間がかかる。
ジョン・カーペンターの研究本としては、翻訳物が先行して出版されているけれど、
そちらと比べての大きな収穫は、JCをリスペクトする各著名日本人(ただしホラー関係)へのインタビュー。
マウス・オブ・マッドネスのノベライズの朝松健先生へのインタビューが特に楽しみだった。もっと読みたかった!!
あと、前述の訳書ではそれぞれの作品のカタログデータが物足りなかった(巻末に2〜3作品に1ページの割合)のだけど、この本はしっかりと読めた。
内容は濃い。
流れてしまった未映画化の企画についての解説や、脚本段階や撮影段階では存在したが、撮影や編集でカットされたシーンの解説が特に読み応えがある(ジョン・カーペンターは、公開版が最終のディレクターズ・カット版である、と公言している監督でもあるので、編集でカットされたということはつまりこの先見ることは不可能だろう)。
こういうメタな情報に価値を見いだしてしまうあたりが「オタク」だなぁ、と自分でも思う。
他にも鷲巣さんは編集者として、商業誌でカーペンター(とマウス・オブ・マッドネス)を中心に据えた一冊、
も送り出している。
こちらも、マウス・オブ・マッドネスに愛着がある身としては面白い本だった。
……ようやくジョン・カーペンター単独の研究本が出てきたか、と嬉しくなる。