過去の日記

2010-05-24 [長年日記]

図書館でヨミ検索する時の注意 [etc]

図書館のWebサイトや、館に設置してある検索端末などで本を検索して、データをよく見てみよう。
ヨミの項目の助詞の「へ」「を」「は」に対応しているヨミはどうなっているか。


仙台市図書館のデータ

タイトル「月は」に対してヨミは「ツキワ」になっている。「ツキハ」ではない。
なぜかというと、目録規則というもので決まっているから。
ヨミは表記ではなく発音に従う、ということ。

他にも「ヅ」「ヂ」なども使われない。「ズ」「ジ」を使う。こちらは日本語の音読みの基本でもある(「地獄」の読み仮名は「じごく」だ)。ただし、目録規則では訓読みであっても「ズ」「ジ」なのだ。


図書館の本を検索する時にはこれを覚えておいた方がいい。
図書館によっては読みから検索する時に、この規則をそのまま適用しないといけないかもしれない。

月は無慈悲な→ヒットする
ツキハムジヒナ→ヒットしない
ツキワムジヒナ→ヒットする
となる図書館がある。

"図書館がある"と書いたのは、「ツキハムジヒナ」でヒットする図書館もあるということ。
これは目録規則と普通の感覚とのズレを意識して、「ハ」と「ワ」を同一視するようにしているからだ。
それでも問題がないわけではない。
「ハハ」で検索すると「ハワ」にも「ワワ」にも「ワハ」にもヒットする可能性がある。特に短いフレーズでの検索でノイズが増えるだろう。
「ハハ」で検索すると「大人は判ってくれない」とか「象は忘れない」がヒットするかもしれない(というか、ヒットしてしまう図書館が実際にある)。


適合率と再現率のどちらをとるか、という考え方の違いでもある。
しかし、「ヒットしない」のと「ヒットしてきたけどなんでヒットしたのか分からない」状況では、後者の方がマシだと私は思う。

2005年にリプレースされた仙台市図書館とか、

長野県塩尻市立図書館の情報システム、「ルビー」使い導入費半減(ICT構築最前線) | NFC & Smart WORLD

を読んで試してみた塩尻市立図書館などを見ると、「ヒットしない」図書館が増えているという印象がある。
なので、バッドノウハウとして覚えておいた方がいいんじゃないかと思って、書いてみた。

daily stack 時間を物理的に表現する [etc]

ムービーを見ればどういうことか分かると思う。ムービーではデモのために分単位じゃなくて秒単位で見せてるよ。

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