2016-04-07 [長年日記]
■トライアングル
いきなりネタバレ気味に言うと「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」とか「サマー・タイムマシン・ブルース」みたいな凝ったプロットが好きな人にはたまらない感じ。
とはいえ、想像していたよりはずっと凝った仕掛けだった。
もうちょっとホラーな演出かなと思ったけど、そうでもなくて、ミステリからサスペンスの間、サスペンス寄り。
でも、ゴア描写ではないもののショッキングなシーンがあったなぁ。端的に何が起こっているのかを示している薄気味が悪いシーンがあって、これはすごいと思った。
ディスクの不良で最後の方のシーンで肝心なところが見られなくて、だいたい何が起きたか想像が付くけどそれでも何が起きたんだ! ってところがあって残念。
そのせいかわからないけど、最後の最後、なんかびっくりするようなシーンでごまかしてしまえみたいな感じがして、微妙につじつまあってないようなスッキリしない感が残った。
道中はすごく面白かったし、凝ってるな〜と思って見ていただけに残念な。
2016-04-05 [長年日記]
■あしたは戦争
アンソロジーって難しい。
最後の2篇、すごく面白かった。でも、これらは軽妙な雰囲気の中にテーマを潜ませているのが面白いのであって、この本のようにテーマが前面に出ている中だとその軽妙さが逆効果になっているように見えた。
あと収録順も難しいなぁ……。この2つが最後なのも良くないなぁ、とも。
2016-03-31 [長年日記]
■暴走する正義
アンソロジーなので出来の悪い作品はもちろん一本もないんだけど、テーマが非常に狭くてバリエーションが少なく、読んで驚くような作品がなかったのが残念。
「闖入者」は空恐ろしいけど、これ、現実の方がもっとずっと怖ろしい事件があってむしろ「想像力」の方が負けている感じなんだよなぁ。
2016-03-29 [長年日記]
■ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆
古い作品にでてきてたキャラがメインを張っていて、ちょっと話を盛り上げようという雰囲気があるような。転換点みたいな感じ。
まったくの気まぐれの可能性も。
2016-03-25 [長年日記]
■ブギーポップ・チェンジリング 溶暗のデカダント・ブラック
新刊を買ったら一つ前を読んでいないことに気がついた。
シンプルなだけにすいすい読めて楽しい。
二つ前の記録も残っていないけど、確か読んだよな……??