過去の日記

2014-05-17 [長年日記]

恐怖の作法 [book][movie]

"さほう"と読んでもいいし、"さくほう"と読んでもよかったらしい。
ずっと"さほう"と読んでた。

恐怖の作法: ホラー映画の技術

  • 作者: 小中 千昭
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売: 2014-05-15
  • ASIN: 4309274897
  • メディア: 単行本
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第一部は前著とほぼ同内容。
第二部は映画から離れて「恐怖とは何か」「恐いとは何か」という話。2ちゃんねるのオカ板や洒落怖板のまとめのまとめみたいな感じで俯瞰するにはいいけど内容的には掘り下げが足りないかなぁ、と思いながら前半を読んでいた。けれど後半や第三部に至って得心した。
映画スケルトン・キーの仕掛けとか、観ているときには「そういうもの」と感じてしまっていたけど、こうやってあらためて論じられると面白い。
こういうことを考えるのは、やっぱり小中さんが"作る"側だからなのか。

"作る"側のお話は本当に面白くて好きだ。